タンザナイト

タンザナイトは世界で唯一、タンザニアのメレラニ鉱山でのみ採れる大変希少な天然石です。この鉱山が一時閉鎖されたり、年々産出量が減っていることから、近年ではダイヤモンドより希少だと噂されています。


「タンザニアの夕暮れ」と称えられる美しい青紫色は、これまで世界中の人々を虜にしてきました。それはまさに、夜の入り口にさしかかった夕暮れの空のような、幻想的なイメージです。単に青い石というだけでなく、わずかに紫がかっていて、見る角度や照明によって色が変化して見える、複雑でゆらぎのある美しさを秘めています。


タンザナイトは多色性があり、見る角度や光源の種類によって、わずかに色が変化して見えます。青みが強く見えたり、赤みがかった紫色に見えたりする様子は、とても不思議で神秘的なものに感じられたことでしょう。古代ケルト民族の間では「霊力を授ける魔法の石」として崇められていました。神の声を聞く儀式に用いられ、タンザナイトを通じて特別な能力を使うことができると信じられていたそうです。


タンザナイトは、日常を忘れさせてくれる開放感と癒しをもたらす石です。ノイズキャンセリングのような効果があり、負のエネルギーを打ち消して、不安や恐れ、過去の傷など、跡形もなく浄化してくれます。日々のストレスは遠くへ消え去り、そこへ美しいエネルギーが充填されるのを感じられるでしょう。


タンザナイトは、創造力を高め、インスピレーションや豊かなイメージをもたらして、クリエイティブな才能を引き出してくれるといわれています。この石を身に着けると、周囲の雑音に惑わされることなく、自分だけの世界をブレずに表現できるようになるでしょう。また、冷静な判断力と思考力を引き出し、物事を思慮深く捉えられるようになることから、ビジネスや芸術的な活動において成功への道を開いてくれるといわれています。

タンザナイトの豆知識

タンザナイトはゾイサイトの一種。鉱物名は「ブルーゾイサイト」です。タンザナイトというのは、かの有名なティファニーがコマーシャルネーム（商品名）としてつけた名称で、今ではこちらの方が一般的に使われています。タンザニアのメレラニ鉱山でのみ採れる大変希少な石で、この鉱山が一時閉鎖されたり、年々産出量が減っていることから、価格が高騰しているようです。

タンザナイトの豆知識２

この石の美しい色あいは、結晶に含まれるバナジウムの量によって決まります。そこでバナジウムを安定させるため、ほとんどのタンザナイトは加熱処理が施されています。青紫色の彩度を永久的に保つためのごく一般的な処理です。また、色彩的に光の影響を受けやすく、日光の下では青みが強く、照明の下では赤みがかった紫色が強く感じられます。

ハーキマーダイヤモンド

ハーキマーダイヤモンドは、アメリカのニューヨーク州ハーキマー地区からのみ産出される特別な水晶です。六方晶系の完全結晶体で、水晶よりも透明度が高く、両端が尖った両剣水晶（ダブルターミネーティッド）の形をしています。水晶なのに「ダイヤモンド」という名前が付いた理由は、この石が研磨を施さずともキラキラ輝き、原石の状態でダイヤのような光と美しさを放っているからです。


そのため、ハーキマーダイヤモンドは穴あけ以外の研磨を施さず、生まれたままの姿（原石）で流通しています。ハーキマーダイヤモンドの産出される地層が誕生したのは、ニューヨークがまだ海の底に沈んでいた５億年前。古代地層を形成するドロマイト鉱物洞に結晶しています。現在では産出量が減り、小さなサイズの石でも大変高価です。


ハーキマーダイヤモンドは「肉体と精神」「静と動」など、二つの異なりを繋ぎ、バランスを整え、結びつきを強化する力があります。コミュニケーション能力が高まり、物事を障害なくスムーズに進められることから、「仕事運が向上する」「目標を達成できる」サポートストーンとして広く知られています。人の意見や雑音に惑わされず、自分らしさをさりげなく主張できるようになるでしょう。


目標達成（夢を叶える）を助ける石であり、また、夢のなかで気づきをもたらしてくれる石という2つの意味をこめて、ドリームクリスタルと呼ばれています。夢は無意識の自己を見せてくれる手がかり。その中で得られる気づきには、ずっと求めていた何かがあるかもしれません。