ムーンストーン

ムーンストーンは６月の誕生石。その昔、この石は月の輝きが結晶した石だと信じられており、月の魔力の化身として神聖視されていました。古代インドの人々は、ムーンストーンを「聖なる石」として崇め、お守りとして身に着けていたそうです。夜道を照らす月明かりのように、ムーンストーンの輝きが真実を授け、危険から身を守る力を与えてくれると伝えられています。


ムーンストーンには「勘が鋭くなる」「危険を察知する」「進むべき道を示してくれる」といった伝承が多く残っており、予知や透視、占いなどの儀式に用いられてきました。陰陽に照らし合わせるならば、月は陰、つまり影や無意識を表しています。ムーンストーンは持ち主の無意識の部分に働きかけ、潜在能力を引き出し、インスピレーションをもたらしてくれるといわれています。


人間の体は月の満ち欠けによって、少なからず影響を受けています。全てのものは絶え間なく変化し、自然も人も一定のサイクルで変わり続けているのです。特に心は、常に一定ではいられません。気持ちがざわついたり、そわそわしたり、ちょっとした事にも敏感になって傷つきやすくなったり、自分ではどうしようもないといった経験が、誰にでもあるのではないでしょうか。


ムーンストーンは様々な変化に合わせて調子を整え、心を解きほぐして、大らかな気持ちにさせてくれるヒーリングストーンです。一見繊細そうに見える石ですが、実はとても自浄能力が高く、周囲の雑音や悪影響を受けにくいので、どんな状況でも安らぎと癒しの波動を絶やさず、情緒的なバランスを良い状態へと導き、保ってくれるでしょう。


また、月は古来より女性性を象徴することから、ムーンストーンは女性特有の不調を和らげてくれると伝えられています。母性を高めて、イライラを鎮めてくれるので、年配の女性や出産を控えた方への贈り物としてもよく用いられています。

ブルーオパール

オパールにはとても多くの種類があります。砂岩中にできるサンドストーンオパール（主産地オーストラリア）と、火山の溶岩の中にできるマウンテンオパール（主産地メキシコ）の二つに大別され、さらに産地や色、遊色効果などによっても様々な呼び名にわかれています。その中で、不透明で遊色効果のないものをコモンオパール（ポッチ・オパール）といい、ブルーオパールは、その名の通り青い色のコモンオパールのことです。


ブルーオパールは溜め込んだ負のエネルギーを解き放ち、自分自身を抑圧しているものからも解き放ってくれる、素晴らしいヒーリングストーンです。じっと見つめていると、どんどん心が軽くなって、ストレスなんて別世界の言葉のように感じられます。重圧や心配事が遠くへ消え去っていくよう。心身の緊張をやわらげ、心地よいリラックスを誘います。羽が生えたように自由なマインドで、本当は囚われてなどいなかったことに気がつけるでしょう。視界がクリアになり、これまで見通せなかった物事や人の気持ちを理解できるようサポートしてくれます。


ブルーオパールは美と芸術を表現し、それを楽しむことの喜びを教えてくれます。あなたはもっと主張してもいいのです。もっと自由に表現し、もっと楽しむべきです。そんな、本来は誰もが謳歌すべき「自由」というものについて教えてくれるでしょう。


自由とはルールを無視したり逸脱することではありません。ただ、自らの心が指し示す方へ歩んでいくだけ。とても自然で心地良いことです。心の声をしっかり聞いて、望みを叶えてあげてください。結果的に、思ってもみなかったような才能が引き出されたり、幸運が舞い込んでくることもあるでしょう。それが、ブルーオパールが「才能の石」「幸運の石」と呼ばれる所以でもあります。